市町村合併が問いかけるもの〜栃木県高根沢町を事例として〜(2004/11/29発表レジュメ)

 

卒論構想(未定)

はじめに

第1章 市町村合併の概要

第1節              市町村合併の背景・意味付け

第2節              市町村合併推進の動き(国の動き、自治体の動き)

第3節              市町村合併に関する自治体の変化(協議会破談、住民投票の導入)

 

第2章              事例(栃木県高根沢町)

第1節              経緯(問題点を考える)

第2節              住民参加

第3節              今後の取り組み(インタビュー中心)

 

第3章              考察

第1節

第2節

おわりに

 

●総務課課長補佐 小池哲也氏、鈴木茂樹氏に対する聞き取り調査

1118日、聞き取り調査をするべく高根沢町役場を訪問した。

*高根沢町役場までのアクセス 宇都宮駅よりJR東北本線下りで約8分、宝積寺駅から歩いて約15

 

主な調査内容

          住民アンケートや住民投票を含めた今までの経緯について

          行政が行ってきた取り組みについて

          住民の会の活動について

          住民の意識的な変化について

          今後の取り組みについて

 

インタビュー(一部)

‐宇都宮市との合併協議会が休止になったことの理由について、町民との合意形成不足とありましたが、具体的に足りなかったと思うことは何ですか。-

 積極的に説明会が開けなかったこと。ただ、住民の主な関心は税金や国民保険などにあることは明らかであり、それらの項目に関しては、合併が本決まりになった上で合併協議が進まなければ、正確な情報提供ができなかったため、安易に説明会を開くことができなかった。

 

-合併検討委員会()の構想、あり方、現在について-

 合併検討委員会については、まだ検討中であり、4月発足を目標にしているとのこと。

住民が積極的に参加、住民が出す要望を行政側が提供、住民の声が町をひっぱる、住民の目からのメリット、デメリットを町全体に発信するといった、行政主導ではなく、住民主導の行政が参加するといった方向づけで今後は取り組んでいきたい。

 

-まちづくりの一手段として高根沢町に合併は必要だと思いますか。-

 自治体が抱えていくだろう問題を考慮し、政策判断能力や政策形成能力といった側面から見れば、今の状況ではそれを向上していくのは困難であり、合併した方が望ましい。ただ、これはあくまで個人的な考えで、合併を決めるのは住民。皆それぞれの考えを持っているから、合併問題は難しい。

 

今回のインタビューを通じて、高根沢町の市町村合併に関する方針が「住民の意思を尊重すること」であることが再確認できた。住民の判断次第では、合併せず、単独でいく可能性もあるという。

(単独の方針をとる他の自治体も増えていることも少なからず影響していると感じた。)

 

協議会破談、住民投票の導入、単独方針

 


全国の自治体でも同じような事態が起きている

 

 

●ポイント

・説明会、情報提供の不足 →住民が合併問題を判断する上で何が必要か

・住民の無関心 

・議会の判断 →議員の私的感情の問題

・住民運動の盛り上がり

一連の市町村合併問題は、住民に自らが今後どのような地域づくりを望むか住民自治を考えるきっかけを与えた

・市町村合併に民意を反映させるためには

市町村合併における住民参加の形態(住民投票、住民運動住民意識調査)

 

今後は・・・

宇都宮市との合併を進める住民の会代表にインタビュー